そんな方に向けてこの記事を書きます。
大学2年生の頃、仲の良い友達全員に彼氏ができて、私だけフリーという、超絶暇だった時期がありました(涙)
その時、趣味と英語の勉強を兼ねて、10,000分以上の海外ドラマと映画を見ました。
特にドラマの「アリー my Love (Ally McBeal)」にハマり、全シリーズ112作品を少なくとも2回、時間がある時は3回以上見ました。
1本45分なので、すべて2回見た場合、45分×2回×112作品で10,080分。
3回以上見たことも複数回あるのと、同時期に映画も見ていたので、少なく見積もっても10,000分以上です。
2年で10,000分以上、海外ドラマと映画を見るとすごい変化があったのでご紹介します。
「アリー my Love (Ally McBeal)」
アメリカで働くアリー・マクビール(主演:キャリスタ・フロックハート)の恋愛や弁護士としての仕事を描いたドラマ。日本では1998年からNHK総合テレビで放送されました。
海外ドラマ・映画VS英語教材で英語を勉強する違いは?
海外ドラマ・映画で英語を勉強すると、
- 文法や知らない単語で止まることなく大量の英語を浴びる(英語の多聴)
- 楽しく見ているだけなので、英語を勉強している感じがない
です。
実は、英語多読とまったく同じです。
英語多読についての参考記事:
海外ドラマ・映画を見る時は、日本語字幕か?英語字幕か?
書籍「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」でおすすめされているのは字幕なしか日本語字幕
海外ドラマや映画で英語の勉強をする時に日本語字幕と英語字幕のどちらを選択するか迷いますよね。
「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」の本の中に英語の「多聴」の方法について解説があります。
この本でおすすめされているのは、
- 簡単な動画を選んで、字幕なしで見るのが一番いい。
- もし、字幕なしで見るのが不安な人は、日本語字幕はつけてもOK。
英語字幕にすると、それを読むことに一生懸命になって、肝心な映像がおろそかになってしまうので、お勧めしません。
「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」より引用
多聴を知らない私が実践した時は日本語字幕
私の大学生の頃の海外ドラマの見かたは
- 1回目:日本語字幕を見ながら楽しんで見る
- 2回目:1回目で内容は分かっているので日本語字幕なしでみる。
- 3回目以降:ドラマをバックミュージックのように聞き流す。
というふうにしていました。
私の海外ドラマの見方は、簡単な動画を見つけて字幕なしで見るのと比べると、1回目に内容を把握するので、時間はかかりますが、この方法なら難易度に縛られず自由に好きな海外ドラマや映画を選べます。
「多聴」という言葉も知らずに行っていたわりには、いい方法をとっていたと思います♪
海外ドラマ・映画の字幕は、
- 自分のレベルに対して簡単なドラマや映画なら字幕なしで見る
- 好きなドラマや映画からはじめるなら1回は日本語字幕で見て、2回目は字幕なしで見る
英語字幕だけで大枠理解でき、時々、参考までに参照するなら英語字幕でもいいかもしれませんね。
海外ドラマ・映画で英語の勉強を10,000分以上した結果起こったこと
海外ドラマ・映画を10,000分以上見た結果、
[スピーキング]
- 日本語を介さなくても、考えたことを直接英語に変換できるようになり、スピーキングのスピードがアップした。
- 文法的に正しく話せるようにはならない
[リスニング]
- TOEICリスニングパート65点アップ
[リーディング・ライティング]
- 効果実感なし
[語彙力]
- 英語では分かるが、日本語では訳せない単語が出てくる。
スピーキング
海外ドラマ・映画で英語を勉強した結果、最も上達したのは、「スピーキングのスピード」でした。
日本語を解さなくても、考えたことを直接英語に変換できるようになったからです。いわゆる、「英語脳」というやつです!
ただし、正しく話せるかは別問題です。ミスは多いけれどとにかく早く話せるという状態でした。
リスニング
海外ドラマ・映画で英語の勉強をしていたのは、2002年中頃~2004年中頃の2年ほどでした。
多聴をより集中して実践していたのが前半の1年間で、写真はその頃のTOEICスコアです。↓↓↓

TOEICリスニングスコアは、295点(2002年9月)⇒360点(2003年9月)。
1年間で65点アップしました。
実は、海外ドラマを見ながら「最初よりもけっこう聞き取れるな。」という感覚もあったので、正直もっと上がっていると思っていたのですが、実際はこの程度でした(笑)
多聴のメインの目的は、リスニング力向上ではなく、英語脳を育てることなんだと思います。
ちなみに、振り返ってみてTOEICのトータルスコア565点で海外ドラマの多聴に挑戦するって時期尚早だな!とびっくりしました(笑)
最初は、ドラマの内容が、ほとんど聞き取れていない状態だと思います。
それでもちゃんと効果があったのでそれも発見です!
リーディング・ライティング
活字に触れていないこともあり、リーディングやライティングについては、効果実感はありませんでした。(TOEICリーディングスコアは、25点はアップ)
語彙力
海外ドラマを繰り替えし見ていると、登場人物の口癖やよく出る単語が分かるようになりました。
辞書は使っていないので日本語では分からないのですが、単語が出てくるシーンからなんとなくの意味が分かる。
こんな風に知ることができた単語は、口から自然と出てきます。
英語の勉強は、辞めると元に戻る。
大学時代の約2年間を海外ドラマ、映画の多聴に使い、その後、学業が忙しくなって英語の勉強を辞めました。
その4年後に英語の勉強を再開した時には、また日本語を介してしか英語を話せなくなり、スピーキングのスピードは元通りに戻りました。
しかし、ありがたいことにリスニング力はある程度は残っていました。
思考をそのまま英語で話すといったいわゆる「英語脳」は、こまめに英語に触れておかないと失われていくものだと痛感しました。
友人に帰国子女で、同時通訳をしている人がいますが、英語を一生懸命勉強して今の仕事をしています。帰国子女でも、英語が話せるのはあたり前ではないようです。
- こまめに英語に触れていないと英語脳は失われる
- リスニング力は、ブランクがあってもある程度、維持が可能だった。
海外ドラマ・映画で英語の勉強をするメリット
海外ドラマ・映画で英語の勉強をするメリットは、
- 思考を英語に直接変換できるので、スピーキングの速さが非常にアップする
- リスニング力はある程度向上する
- 英語の自然な抑揚、語感などが総合的に学べる
- 楽しいので、頑張らなくても継続できる
①、②は先ほど書いた通りです。
英語の自然な抑揚、語感などが総合的に学べる
海外ドラマ・映画は、英語に関することが総合的に学べます。
「Yes」と言うだけでも、「もちろんYes!」と「ちょっと迷うけどYes」は言い方が違います。
「Sorry.」や「I’m sorry.」や「I apologize.」はどんなシーンで使われているか?
「You Know.」や「Just」は、どのくらいの頻度で使うのか?
など、英語教材では学びにくい、生きた英語の感覚が身に付きます。
楽しいので、頑張らなくても継続できる
英語教材で長年、英語の勉強を継続するにはかなりの心の強さが必要です。
海外ドラマ・映画は、楽しみながら継続できます。
また、海外ドラマには、「続きが気になるのでついつい見ちゃう」レベルなので特に海外ドラマがよいと思っています。
30~40分も時間がとれない!と言う人は、3分~20分くらいのTED Talksなどの無料動画もいいと思います。
参考記事:
海外ドラマ・映画を多聴するコストはたったの月額325円/Amazonプライムビデオの場合
現在、Amazonプライムビデオで海外ドラマ・映画をたったの月額325円で見ています。
学生の頃は、レンタルビデオ屋に行って1本100円強を払って見ていたのですが、今は洋画・洋書・洋楽共に安く手に入り(全部、Amazonプライム会員になるだけでです…。)、「英語は維持費がかかる。」と諦める必要がなくなったんだなとすごく感動しています。
Amazonプライムビデオとは
Amazonプライムビデオは、年会費3900円(月額325円)で対象の海外ドラマ・映画が見放題のAmazonのサービスです。
Amazonプライムビデオは、Amazonプライム会員の一部分で、年会費3900円には、対象の音楽、Kindle本が読み放題。注文した商品が翌日に届くなども含まれています。
学生の場合は、Prime Studentで、年間1900円、月額158円(!?)でこのサービスが受けられます。
私は、このドラマ、映画、音楽、書籍の利用し放題サービスがないことからAmazonプライム会員なので、本当にお得になりすぎてびっくりしています。
Amazonプライムビデオは30日間無料体験期間があります。
好きなドラマや映画が追加料金なしで見られるか是非試してみてください。
詳しくは公式ホームページで↓↓↓
まとめ
約2年間かけて海外ドラマ・映画の多聴を実践し、約4年間かけて英語脳を失うという6年がかりの人体実験は結構貴重な体験でした(笑)
この経験から、
- 海外ドラマ・映画で1番上達したのは、スピーキングのスピードだった。
- TOEICリスニングスコアが65点アップした。
- 生きた英語の感覚が身についた。
- 英語の勉強も意識はしていましたが、10,000分を目標にしていたのではなく、単純に面白かったので達成できた。
- TOEIC565点でも、海外ドラマの多聴で効果があった。(はじめはほぼ聞き取れていない状態)
- 英語脳は、維持費がかかるけれど、リスニング力は簡単には失われなかった。
ということがわかりました。
海外ドラマ・映画好きの人は、是非チャレンジしてください!
楽しんで見るというのがポイントです♪